野球肘・ゴルフ肘
野球肘やゴルフ肘は一般的に上腕骨内側上顆炎を指します。上腕骨内側上顆に生じる炎症はオーバーユースシンドローム(使い過ぎ)の代表的病態です。スポーツやひじの曲げ伸ばしを頻繁に行う作業を行い人に多いのです。
上腕骨内側上顆炎は野球肘、ゴルフ肘ともいわれており、ゴルフのスウィングや投球動作、テニスのフォアハンドなど、前腕を回内させながら瞬時に手関節を掌屈する動作(肘関節に加わる牽引力)により、肘の内側から前腕部に痛みが生じます。
施術・治療方針
問診、視診、触診、徒手検査等をおこないます。痛みが治まるまでは固定等で安静を保ちます。痛みなどが引いてきたら、手技、電療、温熱療法、超音波治療など適宜行います。
スポーツをする方は特に安静が必要です。テーピング等の処置で痛みをこらえてすることはお勧めできません。治りが悪くなり、症状の悪化の原因になります。
関連施術
保険施術予防について
使い過ぎによる病態なので、オーバユーズにならないようにしましょう。痛みがあるときなどはプレイや作業を中止してアイシングを行い、患部の安静に努めることをお勧めします。未成年期の投球によるものは特に注意が必要です。早期発見と、過剰投球にならないように練習量や投球動作の見直しなどの管理が必要です。指導者の方は気をつけてください。野球の場合小学生では1日50球程度、週に200球。中学生では1日に70球程度、週に350球。高校生では1日に100球以内、週に500球超えないことが提案されます。