ばね指
2021年04月19日
皆さんばね指ってごぞんじでしょうか?聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
ばね指とは、手の指の関節を動かす腱(けん)とその周辺に炎症がおこることで、痛みが出たり、指の曲げ伸ばしがしにくくなったりする腱鞘炎のひとつです。
主な原因は手の指の使いすぎです。また、老化によるものやホルモンのバランスの乱れ、ほかの病気などで起こることもあります。
中年の女性に多く、幼児にもみられることもあり、すべての世代に起こりうる腱鞘炎です。弾発現象といって曲げた指を伸ばすときに引っかかりを感じ、ばねのように弾けて動き出します。起床時に症状がひどいのが特徴です。
治療法は、基本的には動かすのを制限し、3~4週間安静保持に努める必要があります。当院では超音波治療、電気治療、牽引振戦法と前腕部への揉捏法を基本にして、必要に応じテーピングなどによる固定をしています。
私自身も仕事柄でしょうか、使いすぎ、加齢?によるばね指です。自身で治療しながら仕事に支障が出ないようにしています。安静保持に努めることができないので症状は長く続いています。
患者さんの多くは仕事等で安静保持に専念できません。治るのも時間がかかります。病院に行ってステロイド注射すれば多くの場合痛みは引くでしょうが、再発することが多いみたいです。ステロイド注射の多用はできませんしね。
ばね指は職業病のひとつだと言えます。上手に付き合っていく必要があります。治療しながら仕事もしていくといったこともあるということです。
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